#

春になれば天然アサリの恵みでにぎわう須磨海岸をめざして...「須磨里海の会」をはじめます!!

当園では、須磨海岸の砂浜生態系の保全やそこに住む生物の再生に取り組む「須磨里海の会」を立ち上げます。
須磨里海の会は、須磨海岸を豊かにする活動を通じて、市民のみなさんの海への関心を高め、海へと誘うことで、豊かな自然環境を次代に継承することを目的としています。
当園ではこれまでも里海活動として、地元漁業者の方や地域の方々に協力いただきながら、かつては増減を繰り返しながらも漁獲されていた須磨海岸のアサリが10年ほど前に採れなくなった原因究明の調査を行ってきました。5年間の調査や試験の結果、須磨海岸のアサリにとって不都合な状況が明らかになりつつあります。
一方で、瀬戸内海はきれいな海から栄養の豊かな海にするために法律が改定され、須磨海岸は一部を遠浅にすることが決まり現在工事が進められています。これらはアサリの生息にはプラスの効果をもたらすと考えられます。アサリにとって今の不都合な環境を、多くの人の手により改善する。そんな里海活動の成果が得られる時節がきたのです。
当面は、「春になれば天然アサリの恵みでにぎわう須磨海岸」を目標に、活動の趣旨を広く周知するとともに、賛同いただけるみなさんが活動に参加しやすい環境を整えるため、当園を事務局として「須磨里海の会」を立ち上げ活動の充実を図ります。

 

  【里海とは】

人々の手で開墾してつくった里山のように、より多くの海の生きものを育み、人々がより大きな恵みを安定して得られるよう、知恵と力をあわせて活動している海のこと。
須磨海岸は港湾区域内であり、海水浴場などリクリエーションの場として知られていますが、漁場としても利用されています。人工海浜である須磨海岸の保全には、里海活動が重要であると考えています。

 

 

活動の内容

 

◆調査研究(これまでの継続)◆

●底生動物調査や水質、底質などの生息環境調査

アサリの幼生時代や着底稚貝、成貝の生息状況調査

アサリの食害調査

室内外でのアサリやアサリの競合動物の生育試験

海底環境の改善手法の開発試験

アサリ減少要因の究明
   
2016satoumi04-HP.jpg底生動物の生息調査 2016satoumi05-HP.jpg海岸での環境学習会

 

◆社会教育活動◆

●海岸での環境学習会

●フォーラムなどでの研究や活動発表

 

◆広 報◆

・ホームページの開設

 ※須磨海浜水族園ホームページ内

 

須磨海岸について

かつては遠浅の海岸で、アサリをはじめたくさんの魚介類に恵まれていました。近年砂浜の浸食が進んだため、1974年から浸食対策の養浜事業が行われ、現在では人工的ながら、全長2㎞に及ぶ大阪湾でも希少な砂浜として維持されています。アサリは養浜された砂浜でも、増減を繰り返しながらも漁獲されてきましたが、今では採れなくなりました。2014年に一部の遠浅化が決定し、現在工事中です。

 

須磨海浜水族園が里海活動に取り組む意義

須磨海岸に隣接する水族園として、地元の海の生態系とそれを構成する水族が生息する自然環境の保全活動は、地域社会への貢献を果たすための責務と考えています。
しかし、里海活動は多くの労力を要し、かつ成果を得るまでに長い時間を要する自然環境下の園外活動のため、当園単独で行うことは容易ではありません。
そのため、水族や海に関心を持つ人々が集う当園の施設特性を活用して、当園が広く市民が参画できる仕組みをつくることで、充実した里海活動を実践させることができると考えます。

 

 

【須磨里海の会】 

  1.名称 須磨里海の会(すまさとうみのかい) 
       
  2.趣旨 須磨海岸の砂浜生態系とそこに生息する生物を豊かにする再生と保全への取り組みを通じて、人々の海への関心を高め、人々を海に誘い、豊かな自然環境を次代に継承することを目的とする。
       
  3.当面の目標 「春になれば天然アサリの恵みでにぎわう須磨海岸」を標語とし、市民に親しまれ味も旨いアサリをモデルに、本来棲む海底で、毎年自然にたくさんの個体が育つ。
       
  4.組織 須磨海浜水族園を事務局として、会(任意団体)を主動します。会にはすでに調査研究で協力を得ている須磨海浜水族園研究ボランティア、須磨海岸で活動する個人・団体や関係する地域の人々に参加を呼びかけ、また活動の趣旨に賛同する人々に、必要に応じて活動協力をお願いする、やわらかな組織を考えています。
       
  5.活動の広報 須磨海浜水族園のホームページで説明するほか、さまざまな関連フォーラムなど社会教育の場で紹介します。
       
 

6.主な活動

●須磨海岸における各種調査研究、社会教育活動、及び関連イベント

●再生と保全のための情報収集、情報発信、関係調整